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≪お知らせ≫「INTER BEE EXPERIENCE」へ「HDBaseT製品」を提供致しました。


2014年11月20日に開催されたInterBEE 50周年記念イベント「INTER BEE EXPERIENCE」第2部:アニバーサリー・ライブパーティーは、
「映像・音響・照明・パフォーマンス」を融合した日本発・世界発信の「ライブエンターテインメント」と銘打ち、先端テクノロジーと映像・音楽・照明・パフォーマンスを融合した表現で注目を浴びるクリエイター集団「ライゾマティクス」との共同制作によるライブステージが開催されました。

このライブパーティーではライゾマティクスにより、提供された製品の特徴を生かしたパフォーマンスを行うという趣向を元に弊社製HDBaseT製品を本イベントにてご利用いただきました。 大きく三つのプログラムに分かれてパフォーマンスは進行しました。

ライブパフォーマンスについて

Performance1 SjQ++

演奏者同士が映像を介し相互作用することで、その場で展開するパフォーマンス。 現代アート/クラブ/電子音楽の境界を往来する表現を行います。 演奏者はリアルタイムで映像上に表現される光に反応して音を発し、その音は再帰的に映像を形成。
この不断の連続により、音、光、グラフィック、それぞれが不可分の形で編み込まれ、独自の体験を会場にいる方に提供。


SjQ++
ひとつひとつの音と音をドミノのように連鎖反応させることで音楽が生まれ、生演奏をコンピュータ処理などでリアルタイムに音響処理を行う、ライブエレクトロニクスという手法でステージを創るメディア・パフォーマンスグループ。2013年、メディアアートの世界的な賞である「アルス・エレクトロニカ」において、Award of Distinctionを受賞(デジタル・ミュージック部門)。



Photo by:SjQ++


Performance2 onnacodomo×宮内優里

日常にあるもので映像をライブにつくり出す異色のVJ ユニットonnacodomoと、ひとりで演奏しリアルタイムに楽曲を生みだすアーティスト宮内優里のコラボレーションによる、異色のライブパフォーマンスを展開。




Photo by:onnacodomo×宮内優里

onnacodomo
CGや録画素材を一切使用せず、ビデオカメラの下で水、キッチン用品、文房具、おもちゃ、印刷物など日常にある様々なものを用い、リアルタイムに色鮮やかな映像をつくり出すVJユニット。多数のアーティストのライブ映像を担当し、TV番組のオープニングなども制作。


宮内優里
ギターと打楽器を中心に様々な楽器の音をその場でサンプリング/ループし、たった一人で演奏し楽曲を生み出す、音の実験室ともいうべき空間を表現するアーティスト。国内外へのアーティストのプロデュース、リミックス、映像・ドラマ・CMへの楽曲提供など、幅広く活動。




Performance3 Rhizomatiks×ELEVENPLAY 楽曲制作:Ametsubu

気流や、音の振動、人のうねりなど不確定な要素でステージの環境は刻一刻と変化します。その影響を受けやすいドローンの動きをプログラミングというテクノロジーを使い、制御しようとするせめぎ合いと、その中で演じる、フィジカルを駆使したダンサーとのコラボレーション。



Rhizomatiks
デザイン、アート、建築、数学、工学など、様々なバックグラウンドを持つ個性豊かなメンバーからなるクリエイター集団。Webから空間におけるインタラクティブ・デザインまで、既存の枠組みを越えたクリエイションにより常に新たなフォーマットを生み出し続け、国内外から注目を集めている。


ELEVENPLAY
演出振付家MIKIKOが率いるダンスカンパニー。舞台・映像・スチールなど表現の場を様々に持ち、2013年より活動を海外にも広げ精力的にパフォーマンスを展開。



Photo by:Rhizomatiks×ELEVENPLAY




Photo by:DJ:SETSUYA KUROTAKI

DJ:SETSUYA KUROTAKI
黒瀧節也 / SETSUYA KUROTAKI(サウンドプロデューサー・ミュージシャン) 国内外のファッションショー(TOKYO / PARIS / LONDON / NEW YORK / 台湾 / 上海 /香港 etc...)各種イベント / CM等のサウンドプロデュースを手掛ける傍らミュージシャンとしても様々な名義で活動を展開し、国内外、数々の作品を手がける。またDJとしても国内外、数々のイベントに出演しており、パイオニア / 石橋楽器主催の CDJ BATTLE では初代グランドチャンピオンとなる。(同大会2連覇)

http://www.inter-bee.com/ja/about/conference/experience.html#partyより一部引用。敬称略)

 



提供機器について

今回、ステージを撮影するカメラから中央の操作卓へ送られた映像を、会場6か所に設置されたソニー製 65インチモニター(製品型番:KD-65X8500B)へ映像を伝送・延長する機器として弊社HDBaseT製品を提案、ご利用いただきました。


システム図

ビデオカメラからの映像を中央の映像卓から50~100m離れた65インチモニターへ伝送。
(※画像クリックで拡大されます。)




提供機器

HD-07HPS HD-07HER HD-10HPE
1台提供 製品ページへ 4台提供 製品ページへ 2セット提供 製品ページへ



使用感について

今回のライブパーティを取りまとめた制作統括 安藤様よりご感想を頂戴いたしました。

「総評として、今回のようなインタラクティブ性が求められるイベントにおいて非常に有効な機材であると思います。今回のイベントで映像の遅延は、大きな課題の一つでした。というのも、従来のアプローチでは複数の信号を延長するためにスイッチャーを間に挟み、そのスイッチャー毎に遅延が発生する為、機材が増えれば増えるほど遅延が大きくなっていたためです。

今回、お借りしたHDBaseT製品で中央のスイッチャーで受けた映像を、SDIコンバーターで変換した状態の映像をHDBaseTで伝送しても、問題のない範囲での映像の遅延だったため、HDBaseT間の遅延というのはほぼ無かったかと思います。おかげでイメージ通りのパフォーマンスを行うことができました。

(左から、HD-07HPSと、HD-10HPEの送信機2台)


施工に携わったスタッフから本来は複数の機器・ケーブルを使用しなければならなかったところ、ワンセットの機器とCat5eのLANケーブル一本で可能な点、お借りしたモデルはLANケーブルで電源を送れるタイプだったため、モニター側に設置した受信機で電源が必要なかった点、この2点で施工が楽だったという事です。テスト時のトラブルが無くスムーズに検証が進みました。

(モニターを支える什器に固定されたHD-10HPEの受信機)



今後、これらの製品が活用できる場というのは二つ考えることができます。
まず一つはライブやコンサートといった信号の遅延に対して非常にシビアな要求をされるイベントにおいて活用できると思います。遅延が少なく、施工も楽ということで挙げさせていただきました。
二つめは、デジタルデバイスを用いて人とデバイスを繋ぐメディアアートの場において、活用できると思います。こちらも遅延の少なさと、使用するケーブル類が少ないところがポイントになると思います。
そして、今回のライブパーティーはまさにこの二つの融合を目指したものでした。今回のライブパーティーにおいて、製品が活用できることを実証できたかと思っています。」

(テスト中。HDBaseTで伝送されたPC画面を確認中)




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画像元:PRONEWS